18日目(2/21) ネストウエストガーデン土佐~民宿いさりび
今日は距離が短いのでゆっくりめに8時過ぎの出発。
松原を抜けて少々アップダウンのある道に。
ナンバリングされていない道を歩くので境界に標識が出ていなかったのですが、いつの間にやら四万十市に入ったようです。
前方に背の高い堤防が見えてくるとこれが四万十川。
一つの大きなランドマークであり、ここまで来たんだなあと感慨深いものがあります。
四万十川にかかる四万十大橋という橋をこれから渡りますが、その手前のローソンで補給。
ここで二週目の区切り打ちというご夫婦のお遍路さんに遭遇しました。
この先のあれこれをちょっと話したり。
四万十川の堤防上にあずまやがあったのでそこで休憩します。
ちょうど川海苔漁が解禁になったと数日前にローカルニュースでやっていましたが、漁をしているのと取れた海苔を干している様子が(写真ではわかりづらいですが)見えました。
堤防の上は風が抜けてさすがに寒く、あまり長居はできません。
橋を渡り、車道はヘアピンカーブで一段下を通る国道321号線に入りますが、階段でショートカットが可能です。
ここからはこの国道を行くことになります。
少しの間ではありますが四万十川沿いを歩き、川から離れて少し行った右手の小山に大文字があります。
標識があるので歩きながら見過ごすことはなさそう。
現在の四万十市の中心である中村は応仁の乱から逃れ土佐に流れてきた関白、一条教房が拓いた街で、その子孫が祖霊供養のために始めたもの(諸説あるようですが)と言われ、現在でも夏になると京都と同じように大文字焼が行われるそうです。
この辺りから道は登りに入ります。
この国道321号は四国最南端の地である足摺岬まで伸びている国道で、次の札所も足摺岬のそばにあります。
この辺りまで来ると標識にも足摺岬の文字が出てくるようになりました。
その先1620メートルの伊豆田トンネルを抜けますが、トンネルの手前に旧遍路道の案内が出ていました。
「同行二人」の地図には載っていなかったので、最近になって復活した道なのか、あるいは通ることを推奨しないような荒れた道なのか。
さすがに1km以上もあるトンネルなので歩道もついています。
この時はそういうものだと思っていたのですが、そうとも言えないということを後になって学びます。
トンネルの中で境界を越えたようで、ここはもう土佐清水市。
あさっての朝まで市内から一歩も出ません。
トンネルの先に休憩所があったので休憩。
朝から歩いているとどうも左足を攣ったような違和感があったのですが、この辺りまで来ると明確に痛みに変わっていました。
明日はようやくの足摺だというのにこれでは心配です。
朝は曇りがちだった天気も気が付けば快晴で、気を付けながら道を下っていくと下ノ加江川沿いに出ます。
この川が大変な清流で、四万十川以上に印象に残りました。
下ノ加江の町の中心と思われる辺りにローソンがあり、ここから足摺にかけては少なくともコンビニはありません。
商店は見かけましたが、どんなものが売っているかまではわからず、足りていないものがあればここで補充しておいたほうがよさそうです。
「同行二人」の地図では高知県西部のコンビニのほとんどがスリーエフの表記だったのですが、ことごとくローソンに変わっています。
所在地は同じなので同じオーナーだったりするのかもしれません。
ちょうどお船のゲームのコラボフェアをやっていた期間中でしたが、ここまで寄ったどの店でも景品はダダ余りでした。
この時のがどうだったのかはわかりませんが、過去の同種のフェアでは景品争奪戦だったとも聞くので意外な感はあります。
下ノ加江川を渡るとやがて道は海岸線に。
カーブもアップダウンもあるなかなかすごい道です。
この辺りが次の札所から大体2~30kmになり、また波が良いらしくサーファーもよく来るところのようで宿が点在しています。
また、次の38番札所から39番札所へは3通りのルートがありますが、下ノ加江まで打ち戻るのが最短であるということもあって、この辺りの宿に連泊して荷物を置いて札所を往復するというプランが実現可能です。
実際私もそうすることにしました。
そんなわけで15:30過ぎに今日と明日の宿である民宿いさりびに到着。
予約したときにおかみさんにマウントを取られてちょっと心配だったのですが設備もきれいだしごはんもおいしかったです。
この日の夕食にはカツオのたたきが出ました。
今日は私一人ですが、明日はほかのお遍路さんの予約が入っているとのこと。
明日は40km少々の道のりなので朝食をなしにして早く出てはどうかと提案され、そうすることにしました。
部屋からの眺めがとてもよく、遠くに見えるのが足摺岬かと思っていたのですがどうも違っていたようでした。
足の痛みは相変わらずひどく、せっかくの足摺なのに明日が心配です。