オタクが歩く四国

四国八十八ヶ所歩いた記録です。構築中。

14日目(2/17) 高知屋~白石屋旅館

今日は宿の都合で距離が短めなので、朝食を7時にしてもらいました。
朝ごはんも美味しかったです。
7:26、宿を出ると目の前が三十三番札所雪蹊寺。

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お寺の名前としては洒落ているように見えますが、ここを菩提寺とする長宗我部元親の法号に因むものだといいます。
雪蹊寺からしばらくは川沿いに歩き、やがて田園地帯に出ます。

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この辺で少々道を間違えたらしく遠回りになりましたがどうにか三十四番札所種間寺に9:15到着。

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雪蹊寺からは1.5時間ぐらいでしょうか。
今日も風が強くて冷たいです。
昨日頑張りすぎたのか歩いていても気持ちが乗ってこず、しんどくなってきました。
兆候は数日前からありましたが、いよいよこれはホームシックの類のようです。
歩くこと自体は苦ではなかったのでこれまではあまり感じなかったのかもしれませんが、その歩きがしんどい今、置いてきた日常に戻りたいという気持ちになっています。
昨日、乗り物に乗らないのも面白そうだという理由で浦戸大橋を行くルートを選択したと書きましたが、もう一つ、今の状態で乗り物に乗ると歩く心が折れそうという感触があって、歩くルートを選んだというよりも船に乗ることを避けたという側面があります。
帰ったらやりたいことやら何やらを思い浮かべながら次の札所へ向けて歩き始めます。

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昔ながらの住宅が並ぶ細い県道279号線を歩き、やがて道は仁淀川の堤防に至ります。

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堤防の上に上がって国道56号線に入り、仁淀川大橋という橋を渡って土佐市へ入ります。

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数日前まで国道といえば55号線でしたが、高知市を越えてこれからは56号線とのつきあいになります。
土佐市に入るとキロポストが。

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この先松山でちょっとした用事を抱えていて、松山に何日に着くのかというのはひとつの大きな気がかりです。
まっすぐ行っても280kmもあるところをこちらは大きく回り道をして行くことになり、一体あとどれだけかかるのかとただでさえ沈んでいる気持ちに追い打ちをかけます。
土佐市の中心部は国道沿いのようで、高知市で市街地をスルーした分ずいぶん都会に見えました。
ここまではあとで戻ってくることになるので大体どんな店があるのかを眺めながら先に進み、市街地を抜けて田園地帯に。

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山のほうに目をやると、どうもお寺のような建物が中腹に見えます。
目指す35番札所はどうもあれのようです。
高知自動車道の下をくぐって少し行くと、山登りの始まり。

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といっても慣れてきたのか山道そのものは意外とすんなり登れてしまいました。
12:07、三十五番札所清瀧寺(きよたきじ)に到着。

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山門から本堂へは長い石段を登ります。
納経を済ませて眼下に広がる土佐市街を眺めながら買い置きのパンで昼食。

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さっき歩いてきた土佐市街が今日の宿なので時間が有り余っています。
のんびり歩いて来た道を戻り、スーパーや100均で物資の補充をしてもまだ早いぐらい。
今日の宿白石屋旅館は古いは古いですがよい経年変化でとても風情のある宿。
「お早いお着きで」と言われてしまいましたが反論の余地がまったくありませんでした。
それでも部屋に入れていただけて大変助かりました。
今日の宿泊者は私一人ということで、明日の朝食はなしとなりました。
そのぶん、ということでもないでしょうが(料金は朝食分引いていただいています)、豪勢な夕食で大変おいしかったです。
食後、280kmという距離を見てしまったためか先々の予定を決めようと愛媛県に入る辺りまでの宿の予約をしていきます。
高知県脱出までまだ一週間もかかるようです。
札所の数で言えばすでに高知県は75%打ち終えているのですが。
そんな先の見えなさに悶々として、この日は日付が変わるか変わらないかぐらいの時間まで寝られませんでした。