オタクが歩く四国

四国八十八ヶ所歩いた記録です。構築中。

12日目(2/15) ビジネスホテル弁長~高知黒潮ホテル

この日は歩く予定の距離が短いので8時すぎとゆっくりの出発。
国道沿いに歩いて市街地を抜けます。
ごめん・なはり線の球場前という駅の前で国道を離れます。

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線路の向こう側にはドーム状の建物が見えますが、これは球場ではなくて屋内練習場だそうです。
ここ安芸市は長らく阪神タイガースのキャンプ地になっていて、現在も2軍のキャンプが行われている最中のようでした。

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この日はちょうど休養日だったようですが。
国道を離れて海側の道へ入りますが、ここを歩くのを楽しみにしていました。

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ここから先の遍路道は長いことサイクリングロードになっているのですが、これは土佐電気鉄道安芸線という鉄道路線の廃線跡なのです。
安芸線の廃止は1969年とだいぶ昔ではありますが、高知市と安芸市は過去線路がつながっていたことになります。
廃止理由の一つが現在のごめん・なはり線にあたる国鉄阿佐線と経路が重複するということだったようですが、阿佐線は名前のとおりに阿波と土佐を結ぶことはできずにそれぞれ計画の一部区間だけが開業していることになります。
鉄道としての遺構はもはやトンネルぐらいのものですが、線路があったというのははっきりわかるような道になっていて、テンションも上がります。

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今日も風が強く、波が激しいのを横目に歩いていくと、ごめん・なはり線の線路と交差したり、切通しの中を行ったり、松原の中を行ったりと変化に富む景色で、多少アップダウンはありますが飽きません。
いつの間にか安芸市から芸西村に入っており、琴が浜というところで休憩をとります。
その先に続く松原の中の道はほとんどごめん・なはり線の高架下でした。

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11:07には香南市に入ります。

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道の駅やすまで来ると楽しかった廃線跡も終わり。
道しるべに従って家並みの中を歩くルートになります。
途中には自衛隊の駐屯地も。
旧赤岡町内の道は宿場の風情をやや残すところで、「絵金蔵」というスポットを盛んにアピールしていました。

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後々調べてみると、「絵金」と呼ばれた弘瀬金蔵という浮世絵師が創作活動をしていたのがここ赤岡町だったそうで、絵金蔵というのはどうやら美術館のようです。
その先で国道55号に合流すると、いつの間にやら片道2車線の立派な道路に変貌しています。

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県道22号線との分岐点まで国道を歩き、ここからは県道へ。
この分岐点そばの高知黒潮ホテルが今日の宿。
ホテルのうえ温泉まで入れると聞いて喜び勇んで予約してしまいましたが、どう考えても距離が短すぎます。
時刻はまだ13:00を少し回ったところ。
次の札所まで2km程度なので今日のうちに打っておくという頭ではいましたが、今になってみると2kmの打ち戻り(札所から来た道を引き返すこと)はさすがにやりすぎで、29番札所へ向かう途中、少し道からは外れるもののホテルがあるのに気付いたのはつい昨日のことでした。
キャンセル料というのもなあということで、あとでここまで戻ってくることにしてまずは札所へ。

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香南市役所を横目に見て進み、「アクトランド」という案内を見れば見るほど訳が分からなくなってくるテーマパークの前を過ぎ、やがてちょっとした土の道を行くと札所の門前。
13:50、二十八番札所大日寺に着きました。

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これで四番、十三番と続いてきた大日寺シリーズも終わりです。
納経を済ませてからゆっくりめに休憩し、山門を出たところで初日二日目と同宿だったお遍路さんと日和佐以来の再会。
ずいぶん久しぶりの気がします。
この先はちょくちょく出会うことになりました。
宿に戻る途中、スーパーで買い出しをして宿へ。
温泉も堪能しました。
土佐方言の「~しゆう」という表現、創作物では見聞きしたことはありましたが、地元の方々が使っているのを聞いてなんだかうれしい気持ちにもなりました。
昨日今日とずいぶん楽をしてしまいましたが、明日はいよいよ高知市に入り、多くの札所を打つ予定です。